NINOSの製品は、靴もバッグもすべて日本の工場で、職人の手によって丁寧に作られています。
NINOSを設立して10年。
これまで多くの工場や職人の方々と共に歩んできました。
しかし、ここ数年、靴の生産工場やパーツを作る職人さんたちが、やむを得ず閉業する姿を目の当たりにする機会が増えています。
東京の靴づくりは「分業」が基本です。
一つの靴ができるまでには、多くの専門工場の技術がリレーのように重なっています。
そのため、どこか一つの工程が欠けてしまうことは、生産が止まることと同義であり、日本の靴文化そのものが静かに途絶えていくような危機感を抱いています。
職人さんの高齢化や後継者不足。
この状況にただ困惑するだけでなく、「大量生産にはない、手仕事から生まれる製品の素晴らしさを、もっと多くの方に伝えたい」。
それが、今この時代に私たちが靴をつくる使命だと感じています。

「工場で作る」=「機械が自動で作る」ではありません。
皆さんは、靴づくりに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
実は私も、この業界に入るまでは、ベルトコンベヤーの上で機械が淡々と靴を作り上げていく姿を想像していました。
でも、初めて工場の現場を見たとき、そのイメージは大きく覆されました。
驚くほど人の手が介在していたのです。
トンカチで革を叩き、力強く引っ張り、繊細な力加減で縫い上げていく。
熟練した職人さんが、一足一足に魂を込めるように向き合っています。

特に今回ご紹介するフィッシャーマンサンダルに使われている革は、私たちが心から惚れ込んでいる素材です。
肌目が細かく、しなやかな質感を持つ「日本の雌牛」の革を厳選。
鞣しには地下深くから汲み上げたこだわりの水を使用し、厚みがありながらも足に吸い付くように柔らかくなるよう、絶妙なバランスでオイルを浸透させています。
実はこの革の製法については、タンナーさんから「他から真似されないように」と口止めされている秘密のレシピがあるほど。
デザイナーの火神も「今、日本でつくられている革の中で一番いい」と太鼓判を押すほど、類を見ない完成度です。
そんな最高の素材と職人技を、ぜひフィッシャーマンサンダルの作業風景を通して感じてみてください。

職人さんが手間暇をかけ、丁寧に育て上げた一足。
私たちの元へ届いた後も、さらに一つひとつ厳しく検品し、自信を持ってお届けしています。
履き込むほどに自分の足に馴染み、味わいが増していくのは、こうした背景があるからこそ。
ぜひ、日本の職人技とこだわりが宿るNINOSのサンダルで、季節の足元を楽しんでいただければ幸いです。
靴生産の動画もございます。よかったらご覧ください。